高田中学校・高等学校(たかだちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、三重県津市一身田町に所在する私立中学校・高等学校。
概要
設置者は真宗高田派の本山・専修寺による学校法人高田学苑。そのため、仏教教育を通した人格形成に重きを置いており、仏教の授業や仏教行事などが行われている。また、高田派寺院の僧侶を兼職している教員も多い。
歴史
江戸時代末期、1714年(正徳4年)頃、専修寺の講堂に勧学堂の額を掲げ、宗典が講義されたのが学校の始まりである。
1871年(明治4年)、専修寺内に僧に仏典や漢文を教える場として貫練場が創立され、翌年から一般子弟も教えるようになった。この1872年(明治5年)が開校の年となっている。
アクセス
- JR紀勢本線:一身田駅より徒歩5分
- 伊勢鉄道伊勢線:東一身田駅より徒歩15分
- 近鉄名古屋線:高田本山駅より徒歩20分
また学校の前には、津駅方面にアクセスする三重交通のバス停がある。
教育
中高一貫教育の6年制(200名程度)と、高等学校単独の3年制(I類・II類・Ⅱ類特選)がある。6年制と3年制とはクラス編成もカリキュラムも別立てであり、同じ敷地内ではあるが制服・校舎・授業内容ともに異なる。体育館やグラウンドなどの施設は共通である。
6年制入学後は、中学1年生時の担任が高校卒業まで持ち上がりでクラスを担当し、一貫した指導がなされることが多い。
1997年(平成9年)度から2007年(平成19年)度までは他の中学校から高校入学時に6年制へ編入することも可能であったが、2008年(平成20年)度より廃止された。
2006年(平成18年)、未履修問題で時間割に大幅な変更がされ、中学校から7限授業が導入された。
部活動
特徴的な部活動としては、三重県の中学では珍しい鉄道研究同好会、科学部や数研部、三重県の高校で唯一であり全国的にも古参の馬術部、ボランティア活動を行う仏青インターアクト部、全国大会に何度も出場している将棋部などがある。
また、俳句好きの教諭と生徒の有志で結成した俳句同好会は、2003年第6回俳句甲子園で準優勝した実績がある。
高校卓球部は、三重県の強化指定運動部として指定されており、10年連続でインターハイに出場している。
著名な出身者
政治・行政・司法
- 一見勝之 - 国土交通省官僚、三重県知事
- 竹上真人 - 松阪市長
- 田村憲久 - 第16・23代厚生労働大臣、衆議院議員(中学のみ。高校は三重県立松阪高等学校)
- 中山峰孝 - 財務省大阪税関長
- 早川智之(警察庁交通局長):鈴鹿市
- 前葉泰幸 - 津市長(中学のみ。高校は三重県立津高等学校)
- 福森和歌子 - 衆議院議員
文化・マスコミ
- 茨木政彦 - 週刊少年ジャンプ編集長
- 倉本一宏 - 歴史学者(中学のみ。高校は三重県立津高等学校)
- 美衣暁 - 漫画家
- 藤崎弘士 - NHKアナウンサー
- 粉川真一 - 宮崎放送アナウンサー
- 望木聡子 - 名古屋テレビアナウンサー
- 三輪秀香 - NHKアナウンサー
- 田村真子 - TBSアナウンサー
- 北村美穂 - 三重テレビアナウンサー
芸能
- あべ静江 - 女優、歌手、タレント
- 春咲巴香 - OSK日本歌劇団団員
- 桂三発 - 落語家、現津市市議会議員
- ウクレレえいじ - お笑い芸人
- 桶田敬太郎 - お笑い芸人、構成作家、元:フォークダンスDE成子坂
- 加藤ゆり - 女優、タレント
スポーツ
- 太田清春 - 元近鉄バファローズ(現:オリックス・バファローズ)投手
本校を舞台とする作品
- 村上しいこ『うたうとは小さないのちひろいあげ』講談社、2015年5月26日、322頁。ISBN 978-4-06-219509-6。
- 不登校の高校1年生・桃子がひょんなことから廃部危機の「うた部」に入部し、短歌甲子園を目指すという物語である。
- 第53回野間児童文芸賞受賞作。朝日新聞の取材に対し、作者が高田高校をモデルにしていることを公表している。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 高田短期大学
- 三重県中学校一覧
- 三重県高等学校一覧
外部リンク
- 高田中・高等学校




