川又 常正(かわまた つねまさ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
川又常行の門人。作画期は享保から延享の頃にかけてで、師の常行と同様の温雅な画風の肉筆美人画を数多く残す。釣雪斎と号したが、署名は「常正筆」でほぼ一貫している。古典文学や故事を題材とした見立絵を得意とし、江戸で活躍したと見られるが、京都の人気絵師西川祐信の絵本から図様を拝借した京風俗を描いた作品もある。現在確認されている作品数は50点前後である。門人に川又常辰がいる。
作品
脚注
参考文献
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※69頁
- 『水田コレクション図録』 城西大学水田美術館、1986年
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展III』 熊本県立美術館、1991年
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(1) 東京国立博物館I』 講談社、1994年 ※245 - 248頁
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(3) 出光美術館』 講談社、1996年 ※209 - 210頁
- 小林忠監修 『浮世絵師列伝』 平凡社<別冊太陽>、2006年1月 ISBN 978-4-5829-4493-8
外部リンク

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