国道375号（こくどう375ごう）は、広島県呉市から三次市を経て、島根県大田市に至る一般国道である。
概要
広島県の瀬戸内海に面する呉市から北へ中国山地の山間部を越えて、日本海に面する島根県大田市とを結ぶ、延長約196 kmの中国地方を南北に横断する一般国道の路線のひとつで、主な通過地は広島県東広島市、三次市、島根県邑智郡美郷町である。呉市から東広島市にかけて走る高規格幹線道路でもある東広島呉自動車道は、国道375号の自動車専用道路で、一般部に並行する。また一般部は、広島県東広島市では国道486号、三次市の一部では国道433号、国道434号と重複する上級路線にあたる。東広島市内の西条ICや高屋JCTで山陽自動車道と接続し、三次市内の三次ICで中国自動車道と接続しており、中国地方を東西に縦貫する高速道路へのアクセス路線にもなっている。
呉市に、海に隣接する米軍の弾薬庫があり、起点から東広島市までの区間は、全国各地への弾薬輸送のメインルートとして使われる。なお、輸送を行う日時は通過市町村に事前に通知する決まりになっている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点：呉市（広交差点 = 国道185号交点）
- 終点：大田市（和江港入口交差点 = 国道9号交点）
- 重要な経過地：東広島市・広島県賀茂郡豊栄町・三次市・同県双三郡作木村
- 総延長 : 196.7 km（島根県 42.7 km、広島県 154.0 km）重用延長を含む。
- 重用延長 : 0.8 km（島根県 - km、広島県 0.8 km）
- 未供用延長 : なし
- 実延長 : 195.9 km（島根県 42.7 km、広島県 153.2 km）
- 現道 : 157.9 km（島根県 42.1 km、広島県 115.8 km）
- 旧道 : 5.0 km（島根県 0.6 km、広島県 4.4 km）
- 新道 : 33.0 km（島根県 - km、広島県 33.0 km）
- 指定区間：呉市阿賀中央4丁目3537番1 - 東広島市高屋町溝口111番1（東広島呉自動車道 阿賀IC - 高屋JCT）、三次市三次町2630番 - 同市三次町2621番（国道54号と重複する区間（尾関大橋北詰交差点 - 日山橋東詰交差点））
歴史
- 1975年（昭和50年） 4月1日 - 一般国道375号指定
- 2023年（令和5年）3月26日 - 三次市内の引宇根工区の拡幅工事が終わり鳴瀬清流トンネルを含む区間が開通。広島県内の全区間が2車線以上に。
路線状況
重複区間
- 国道486号（広島県東広島市西条町御薗宇・円城寺入口交差点 - 東広島市豊栄町清武・清武交差点）
- 国道183号・国道184号（広島県三次市十日市東4丁目・上原交差点 - 三次市十日市南1丁目・三次駅前交差点）
- 国道433号・国道434号（広島県三次市三次町・巴橋東詰交差点 - 三次市作木町香淀）
- 国道54号・国道184号（広島県三次市三次町・尾関大橋北詰交差点 - 三次市三次町・日山橋東詰交差点）
バイパス
- 高規格幹線道路等
- E75 東広島呉自動車道
- 一般道路
- 広バイパス（広交叉点 - 弁天橋交差点間。通称弾丸道路、旧道は現在の広商店街）
- 御薗宇バイパス（東広島市）
- 福富豊栄バイパス（東広島市）
- 作木大和道路（三次市 - 美郷町）
- 邑智バイパス（美郷町）
- 湯抱バイパス（美郷町湯抱 - 別府間3.6 km、2015年〈平成27年〉3月20日全線開通）
道の駅など
- 広島県
- 湖畔の里福富（東広島市福富町）
- 物産館「みわ375」（三次市）
- 島根県
- グリーンロード大和（美郷町）
交通量
24時間交通量（台）道路交通センサス
（出典：「平成22年度道路交通センサス」（国土交通省ホームページ）より一部データを抜粋して作成）
地理
通過する自治体
- 広島県
- 呉市 - 東広島市 - 三次市
- 島根県
- 邑智郡美郷町 - 大田市
交差する道路
脚注
注釈
出典
関連項目
- 日本の一般国道一覧
- 中国地方の道路一覧
外部リンク
- 国土交通省中国地方整備局
- 広島国道事務所：呉市 - 東広島市の指定区間（東広島呉自動車道）を管理。
- 三次河川国道事務所：三次市の指定区間（国道54号重用区間）を管理。
- 広島県
- 西部建設事務所呉支所：呉市の指定区間外を管理。
- 西部建設事務所東広島支所：東広島市の指定区間外を管理。
- 北部建設事務所：三次市の指定区間外を管理。
- 島根県
- 県央県土整備事務所：県央県土整備事務所が邑智郡美郷町、県央県土整備事務所大田事業所が大田市の区間をそれぞれ管理。
