天王山塚古墳(てんのうやまづかこふん)は、埼玉県久喜市菖蒲町上栢間の栢間古墳群に属する前方後円墳である。埼玉県指定史跡に指定されている。
概要
- 墳丘長107メートル
- 前方部幅62メートル・高さ9メートル
- 後円部径55メートル・高さ10メートル
栢間古墳群は「栢間七塚」とも呼ばれ、菖蒲町栢間地区に10基の古墳が点在し、埼玉県選定重要遺跡に選定されている。いずれも6世紀-7世紀にかけて築かれたものと推定されている。
天王山塚古墳は古墳群最大のもので、県下でも6番目の大きさである。全体は広葉樹林に覆われており、かつて墳丘の周囲には周溝が存在したが、現在は北側と東側に幅20メートルほどのものが一部残るのみである。鞍部には薬師堂が建てられている。後円部はやや削平され、墳頂には江戸時代に築かれた塚がある。
埴輪や須恵器が出土したが、本格的な発掘調査はまだ行われていない。
風景
脚注
参考文献
塩野, 博『埼玉の古墳 北埼玉・南埼玉・北葛飾』さきたま出版会、2004年。
関連項目
- 埼玉県指定文化財一覧
- 鎮守の森公園 - 天王山塚古墳を模して建造された模擬古墳が園内にある。
外部リンク
- 地域の見どころ(久喜市 旧菖蒲町) - 埼玉県ホームページ
- 天王山塚 - 久喜市ホームページ
- 「菖蒲4時間コース」 久喜市観光ウォーキングマップ(PDFファイル) - 久喜市ホームページ
- 「久喜市文化財散歩」 久喜市教育委員会 - 久喜市ホームページ
- 「久喜市埋蔵文化財包蔵地一覧」(PDFファイル) - 久喜市ホームページ
- 歴史ガイド 原始 古代 - 旧菖蒲町ホームページ




