番山古墳(ばんやまこふん)は、大阪府高槻市上土室にある古墳。形状は帆立貝形古墳。史跡指定はされていない。
概要
大阪府北部の段丘上に築造された古墳である。これまでに墳丘の調査は実施されていないが、墳丘周囲で数次の発掘調査が実施されている。
墳形は前方部が短小な帆立貝形の前方後円形で、前方部を南西方に向けるが、前方部は失われており現在は円墳状を呈する。後円部(主丘部)は直径56メートル・高さ7メートルを測る。墳丘表面では円筒埴輪列のほか、形象埴輪(家形埴輪)が検出されている。また墳丘周囲には周濠が巡らされる。埋葬施設は明らかでない。築造時期は古墳時代中期の5世紀頃(5世紀中葉-後半/5世紀後半/5世紀末)と推定される。
なお墳丘の築造企画は、東方の前塚古墳(高槻市岡本町)と同一であることが知られる。また埴輪は新池埴輪製作遺跡(高槻市上土室)の生産品と推定される。
脚注
参考文献
(記事執筆に使用した文献)
- 史跡説明板(高槻市教育委員会、1989年設置・2017年更新)
- 「番山古墳」『日本歴史地名大系 28 大阪府の地名』平凡社、1986年。ISBN 458249028X。
- 高島徹「番山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
関連文献
(記事執筆に使用していない関連文献)
- 「番山古墳」『昭和49年度 高槻市文化財年報』高槻市教育委員会、1975年。 - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。
- 「番山古墳」『嶋上郡衙跡他関連遺跡発掘調査概要6(高槻市文化財調査概要VI)』高槻市教育委員会、1982年。 - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。
- 「番山古墳」『昭和56・57・58年度 高槻市文化財年報』高槻市教育委員会、1985年。 - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。
関連項目
- 前塚古墳


