ガリビエ峠(ガリビエとうげ フランス語: Col du Galibier)とは、フランス・グルノーブル近郊にあるドーフィネ・アルプ南域に位置する、標高2642m地点の峠。ツール・ド・フランスのアルプス超えステージではほぼ毎年欠かさず登場する定番の難所として知られる。以前は標高2645mと表示されていたが、2012年現在峠にある標識には「2642m」と表示されている。

概要

サン・ミシェル・ド・モーリエンヌとブリアンソンを結ぶ道路における峠の一つ。なおこの区間の道路は、冬季は積雪量が多いため車両通行止め区間となる。

以前はトンネルの区間にあたる標高2556mの地点が最高地点であったが、老朽化のために1976年にトンネルが閉鎖され、峠を越える現在のルートに変更された結果、標高が高くなった。なおトンネルは2002年に改修工事のうえで再供用されており、自動車のみ利用することができる。

  • 峠北部に位置するサン・ミシェル・ド・モーリエンヌを起点とした場合、途中でテレグラフ峠(標高1566m)を挟み、水平距離起算で34.8kmの地点にあたり、平均斜度は6.1%。高低差は2120m。
  • テレグラフ峠から一旦下った先、スキーリゾート地として知られるヴァロワールから起算すると水平距離にして18.1kmの地点にあたり、平均斜度は6.8%、標高差は1237m、最大勾配斜度は11%。
  • 峠南部に位置する、ロータレ峠(標高2058m)から起算すると、水平距離にして8.1kmの地点にあたり、標高差は585mだが、平均斜度は6.9%、最大勾配斜度は12.1%となる。

ツール・ド・フランス

ツールにおいて当峠が最初にコース設定されたのは1911年。エミール・ジョルジュが最初に当峠を通過した選手となった。ただし当時は今とは違い、沿道に観客は全くいなかった。トンネルの南側に、ツール・ド・フランス産みの親である、アンリ・デグランジュの記念碑があり、傍には「アンリ・デグランジュのみやげもの」という店屋もあって、当峠付近に来る観光客で大いに賑わっているという。ツール・ド・フランスでは全ステージ中の最高標高地点を最初に通過した選手にアンリ・デグランジュ賞として賞金がかけられるが、当地より高いコースになり得る地点はほとんどないため、ここがコースになる場合は対象になる場合が多い。また上記の通り、1976年のトンネル閉鎖に伴う標高地点変更により、1979年からはカテゴリー超級地点となった。

2011年大会のみ、当地がステージゴール地点に設定された。

1947年以降の当峠1位通過選手は下記参照。

ガリビエ峠・歴代首位通過選手

当峠がゴール地点

  • 2011年、当峠がツール・ド・フランスに登場してから100周年にあたることを記念し、第18ステージがゴール地点となった。

ラ・マーモット

ツール・ド・フランスの名だたる峠を結んで獲得標高5000mを超えるこのグランフォンドでは、通常ブールドワザンからグランドン峠、テレグラフ峠、ガリビエ峠を通ってラルプデュエズ頂上にゴールするコースが設定される。


写真?それとも絵? 不思議なタッチのガリビエ峠のプリント cyclowired

超級山岳ガリビエ峠を登るグルペット cyclowired

壮大な景色が広がるガリビエ峠を登る cyclowired

【フル動画】ガリビエ峠 ダウンヒル 18km ロードバイク【Col du Galibier】 YouTube

超級山岳ガリビエ峠でアタックを仕掛けるロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) cyclowired