オカミズオジギソウ(学名:Neptunia pubescens)はマメ科ミズオジギソウ属の多年草。

特徴

草丈5–20 cm。葉は2回羽状複葉が互生し羽片3対、羽片長3 cm。小葉は全縁。オジギソウより葉が細身で、葉に触れると閉じるが、その速度は少し遅い。茎に刺は無く、地を這うように群生する。黄色で径1cmの頭花を夏〜秋に咲かせる。頭花は葉腋から出る細い花軸の先に単生して下垂する。豆果は長さ3 cmの長楕円形で5–15個が下向きに束生、豆果表面の毛は少ない。

分布と生育環境、利用

熱帯アメリカ原産。沖縄には復帰前後に帰化。広場、草地や空地に生育する。緑肥用。ミナミキチョウやヒメシルビアシジミの幼虫の食草となる。
米国では石灰岩質のようなアルカリ性土壌に生育し、シジミチョウ科Hemiargus属幼虫の食草となり、花はハチや蝶を引き付けるとされる。

近縁種

オカミズオジギソウは陸生だが、水生の多年草としてミズオジギソウNeptunia oleraceaが新旧両大陸の熱帯に分布する。静水域では水面に浮かび生育し、東南アジアでは野菜として栽培利用される。
ミズオジギソウ属Neptuniaは刺を持たず、豆果が種子1個を含む断片に分かれないこと等でオジギソウ属と区別できる。

脚注

参考文献

  • 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “オカミズオジギソウ Neptunia pubescens Benth.”. BG Plants 和名-学名インデックス (YList). 2024年7月20日閲覧。
  • 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第3巻 帰化植物』新星図書出版、1979年。  N. triquetraと記述
  • 根本智行 著「ミズオジギソウ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 5巻、朝日新聞社、東京、1997年、61頁。ISBN 9784023800106。  ※ ミズオジギソウ属及びN. oleraceaの解説
  • 植村修二ほか編著『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年、406頁。ISBN 9784881371855。  N. triquetraと記述
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。 


外部リンク

  • オカミズオジギソウ 野の花賛花 ―自生の姿を追って― N. triquetraと記述
  • オカミズオジギソウ(陸水含羞草) うちなー通信 N. triquetraと記述
  • オカミズオジギソウ(陸水含羞草) こまつなの部屋 N. triquetraと記述
  • オカミズオジギソウ 中城公園ニュースレターくもぐす 2021年7月号 中城公園管理事務所(沖縄県北中城村)
  • オカミズオジギソウとミズオジギソウ オオハシノスリが塔の上に メキシコの南の小さな家から(ブログ)

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